CONCEPT
まずはじめに、ダンスとは?
ダンスは昔から感情表現のひとつでした。
文字がなかったり必要としなかった国や地域もあり、文章などではなく身体の動きやボディーパーカッションなど、音でのコミュニケーションが中心になっていたりします。
色んな国によって表現方法も違ってきますが、そもそも人はなぜ踊るのでしょうか。
踊りには祈りの意味があると言われています。
健康や豊作、雨が降るように祈るなど、古来の人は祈りを込めて踊っていました。
これはつまり、身体で思いを表現していたという事です。踊りを見て気持ちをくみ取ったり、一緒に同じ踊りを踊って思いを共有するなどしていました。
また、ある人の表現がかっこよくて共感し、自分もそうなりたいと真似してみる。
それに近づけた自分を少し好きになり、自分を認めてあげられたりします。
この複雑に入り組んだ現代社会に揉まれている子供達。”我慢”が美化され、気持ちを伝えること、個性を出す事を悪とされてしまっている傾向がある今、
ダンスと言う一つの糸口によって、自分の個性を活かし表現する事を楽しんでもらいたい考えています。
実際、ブリッジオーバーの生徒の中で、やりたい事もなく学校も馴染めない、何事も続かない、けどダンスのレッスンには4年生から大人になった今でも来てくれてる子がいます。
正直ダンスがめちゃくちゃ上手いわけじゃないけど、その子のSoulがパワフルで、発想力もあって私はシンプルにその子のダンスが好きです。
ダンスと言う自分の心の居場所を感じていたんでしょう。
学校も遅刻ばっかりで宿題なんかしないけど、レッスンでやったダンスは誰よりも覚えていてしっかり練習してくれます。
大人はそれを、好きな事だけやっててもダメと言うかも知れません。
でもその子はダンスで自分を確立できたから、今ではたくさんの資格を取ってしっかり自立し仕事をしています。
自分を表現する事を恐れなくなると、くだらない概念にとらわれず、将来クリエイティブな発想を持って、新しい事をどんどん生み出す力も育めると思っています。
人間の本能的にダンスで表現すると言う事は自然な事で、難しい事ではありません。
とは言え初めはだれでも恥ずかしいものです。
私のレッスンでは、好きな自分、新しい自分を見つけられたり、思いやりの気持ちが育めるようなレッスンになるよいつも心がけています。
中には発達障害の子もいますが、そんなものは何の関係もありません。むしろまっすぐで力強くて私はその子のダンスが大好きです。私はその子が発達障害だと言う事をまだ知らない時にその子を褒めたことがありました。それまでお母さんは子供をダンスへ通わせる事に危惧しておられたそうです。ですが、ダンスをしていくにつれ、少しずつ自信を持てるようになり、学校での問題行動も落ち着いていったそうです。
照れて真面目にやらない子、ふざけてしまう子、大好きです。
それがその子の表現だから。
認められる事で安心感を獲られ自信に繋がり、未来を変える力になると私は思っています。